夏休み =高熱隧道と水平歩道=
今年の夏休みは裏から剱岳を見てきた。
山のピークを目指すのではなく、峠を縫って歩く地味~なルート。
2日目の一瞬の晴れ間の剱沢雪渓。
この一瞬以外は曇りか雨だった。
3日目の予想外の雪渓下りをやって仙人温泉小屋到着。
ここから先は”超下り”の雲切新道が待っている。
はっきり言って、めちゃくちゃきついです。
特に雨が降った日は滑る滑る。
視界もなくテンション低い上の悪路。
何回か滑ってしりもち付くのは覚悟した方がいいかも。
スパッツはミニマム、できるならレインウェアのパンツを穿いた方がいいような気がする。
テンション低いのに雨がそれに輪をかけていじめてくる。
写真はほとんどなし。
仙人谷ダム前の急坂は歩きながら目がウルウルしてきた(笑)
ダムに垂直に降りる梯子で苦しい下りは終わり。
ここからは関西電力の施設に入る。
看板ありますが、迷いやすいので注意が必要かも。
作業用のトロッコの軌道もあり、ちょっと驚く。
こんな山の中によくぞこんな施設を造ったなあ~って感じ。
本を読むと昔の苦労がよくわかる。
で、これが高熱隧道。
めちゃくちゃ熱いし、硫黄のにおいもきつい。
ここにもレールが敷かれていてトロッコが走っているよう。
この部分を開通させるのに何人もの人が亡くなっているし、そう考えるとやや気味が悪くなってくる。
心霊写真じゃないか確認した(笑)。
ここまで来るのに計画通り3日かかった。
もう1泊して水平歩道を歩いて欅平にでる。
この水平歩道も高熱隧道の時代にできた道。
資材を運ぶために作った道のようです。
今は関西電力が整備しているらしい。
最終日も雨の中、ひたすら歩くだけ。
これが水平歩道。
ホンマの水平です。
落ちたら絶対命はないかと・・・。
ガードレールはなし。
滝の下にトンネルがあったり、
どうやってこの道を造ったのか知りたくなる。
これが”志合谷”。
雪渓の下にトンネルがある。
中は水溜りなのでしっかり防水対応の靴がいいですよね~
ここにあった関西電力の宿舎が、ホウ雪崩でとばされたらしい。
500mくらい離れたあの山の真ん中あたりまで飛んでいったそう。
自然の力は強いよね~
これはたった150mのトンネルだが真っ暗で気味が悪いので思ったより長く感じる。
最終日に歩いた水平歩道は見た目危険そうだけど、歩いてみたら案外そうでもない。
高所恐怖症の人でもたぶん大丈夫。
狭いところもあるけど。崖側にはピアノ線が壁に打ち込んでいる。
いざというときはこれを手に持てば大丈夫。
本当の危険は黒部ダムから仙人谷ダムの間の”下ノ廊下”でしょうか。
ここは8月中旬でも雪で通行止めでした。
欅平からはトロッコと地鉄乗り継いで富山駅まで戻った。
もう1回今回の山行きで感じたことをまとめようかと・・・・
つづく・・・
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